令和7年 新春にあたり(寺尾会頭年頭所感)

新年明けましておめでとうございます。

皆様におかれましてはお健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申しあげます。

日頃より当所の諸事業に対しましてご支援、ご協力を賜り、心よりお礼申しあげます。

さて、昨年を振り返りますと、複合的な要因により原材料費・エネルギー価格が依然として高騰を続けていることに加え、円安傾向が続き悪いインフレが進行しています。この状況がいつまで続くのか先行きが不透明である中、地域の中小企業・小規模事業者は、人手不足や賃上げへの対応を求められるなど大変厳しい経営環境におかれています。

このような中、当所では、地域活性化のためさまざまな事業に取り組んでまいりました。

まず、就職活動開始前の高校1・2年生を対象に、地元企業に関心を持ってもらおうと「備前市企業見学バスツアー」を実施しました。工場見学・従業員との交流等を通じて企業の魅力を発見してもらい、就職活動時の選択の幅を広げる機会を設けました。市内企業においても人材不足は共通の課題であり、このバスツアーを通じて郷土愛の醸成を図り、ひいては将来の備前市を支える人材の育成に貢献できるよう努めてまいります。

また、青年部は地域を活気づけるため、備前市穂浪地区で「穂浪みなとフェスティバル」を実施。地元企業の協力を賜りながらステージイベントやキッチンカーの出店、子ども達のダンス発表の場を設けました。約500名の方々に来場いただき、大いに盛り上がりました。

女性会は、本年2月に20周年を迎えます。地域の資源を活かした特産品づくりをはじめ、さまざまな事業活動を展開しており、これらの地道な活動が地域活性化の一助になれば幸いです。

さらに、OHK岡山放送との協働で岡山県ご当地VTuberとして活躍中の「天晴ほかる」を活かした「備前さんぽデジタルスタンプラリー」事業を展開し、全国さらには世界に備前市の魅力を発信し、備前市への誘客や備前焼の販売促進に一定の成果があらわれています。

引き続き地域社会に貢献する総合経済団体としての役割と責任を再認識し、会員企業の経営サポートはもちろんのこと、積極的な情報発信ときめ細かな対応を行い『「ひと」「もの」「まち」づくりのサポーター 企業と共に未来へ!』をスローガンに事業活動を推進してまいります。どうぞ、より一層のお力添えを賜りますようお願い申しあげます。

結びになりますが、皆様方のますますのご発展とご多幸を祈念いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。

備前商工会議所 会頭 寺尾 俊郎

 

備前商工会議所