上級 第6回(1)

教(おし)えありて類(るい)なし

教えを習いとして受けるうえで、最初から上手や下手と決まった人がいるわけではない教えは素直に受けることが大事。(真理や課題に対し素直に向き合おう。それらと取り組んでいくときに、向き・不向き、上手・下手、身分や条件の有無、といった余計なことを考える心配はいらない。)

 

●エピソード1

学ぶ心があればそれでいい、幾つになってもそれを持ち続けることが大事、という趣旨のことを、佐藤一斎は「言志晩録(げんしばんろく)」(言志四録のうちの一つ)の中で述べている
――「少(しょう)にして学べばすなわち壮(そう)にして為(な)すことあり。壮(そう)にして学べばすなわち老(お)いて衰(おとろ)えず。老(お)いて学べばすなち死(し)して朽(く)ちず」

[ 学ぶ心をいつまでも持て ]

 

●問題1

さて、佐藤一斎の職は何でしょう?

(1)昌平坂学問所の儒
(2)幕府の勘定奉行
(3)藩の儒者
(4)私塾の儒者

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上級 第6回(2)

●エピソード2

石田梅岩(いしだばいがん)が享保4年(1729)に開いた塾は、身分や男女の差はなし、月謝もなし。町人の商いをあたり前のこととして、人の歩むべき道を分かりやすく語っている。町 人の力がましてきた時代、この「心学」は全国に広がった。

[ ただし、男女の席だけは分けた ]

 

●問題2

石田梅岩の塾(石門心学)が開設されたのはどこでしょう?

(1)江戸 (2)川越 (3)京 (4)大坂

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上級 第6回(3)

●エピソード3

19世紀英国の化学者/電磁気学者のファラデーは、高等教育を受けていなかったが、 14歳で本屋兼印刷屋で年季奉公するうちに読書を重ねた。ある化学者の連続講演会 切符を入手したのを切っ掛けに講演録を付ける。やがて努力が実り、その秘書に採 用され、やがては王立研究所の化学助手となる。彼はのち数々の電磁気に関する基礎理論を確立するが、名声を得てもおごることなく、昔の自分を思い出しながら、少年少女向けにクリスマス無料連続講演会を開き、学問の素晴らしさを説く(その講演録が「ロウソクの科学」として名高い)。

[ 苦学の末、学問を大成させた人物 ]

 

●問題3

ファラデーは政府から戦争用に化学兵器を作って欲しいといわれましたが、これを断固拒否しました。その戦争とは何という戦争だったでしょう?

(1)七年戦争(1756~1763年)
(2)アメリカ独立戦争(1776年)
(3)ナポレオン戦争(1814年)
(4)クリミア戦争(1853~56年)

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上級 第6回(4)

●エピソード4

天明8年(1788)の大坂に宗吉(26歳)という傘の紋描き職人がいた。お客さんかそう でないかに関わらず、大坂中の紋を全部憶えている記憶力抜群の男。当時、京と江戸 には蘭学が芽生えだしたが、大坂はまだだった。そこで、大坂に蘭学の息吹をと願う人々、特に、天文学者間重富(本業は質屋の十一屋五郎兵衛)と蘭法医小石元俊らは、この宗吉に白羽の矢を立て、広く募金をを行ない、彼を江戸・大槻玄沢の芝蘭堂に蘭学を学ばせることにした。

[ 身分・学歴が低くても、すごい人物はいる ]

 

●問題4

さて、この宗吉は江戸での学びはどうだったでしょう?

(1)蘭学を勉強せず、江戸で商いに転進した
(2)蘭学を勉強したが成績劣位のまま大坂へ帰ってきた
(3)蘭語をおぼえ江戸で蘭学塾を開いた
(4)蘭語をおぼえて大坂に帰ってきた

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上級 第6回(5)

●エピソード5

緒方洪庵が大坂に開いた適塾では、塾生は二階で生活する。定期的に行なわれる 考査で、席次の順番で自分の寝場所を選ぶ権利が与えられていた。首席は季節に応じて、風通しや見晴らしの良い場所、暖かい場所を選べるが、出来の悪い者は、決まって急な階段の上がり口になっていた(人が頻繁に通り落ち着いて勉強できない)。

[ 学びに差別も区別もない、それゆえに実力勝負ではある ]

 

●問題5

蘭学塾の塾生による造語で現代に残っている言葉(一種の隠語)があり ます。それは何でしょう

(1)おてんば(娘)
(2)ひょっとこ(男)
(3)おかめ(女)
(4)ひやかし(男)

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中級 第6回

問題 : [ 1 ] は [ 2 ] するのみ

下記のヒントを参考に1~2の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント

  1. 送辞 (送る言葉) 
     (逃げ口上のこと)
    費 (口先だけで実行しないこと)
  2. 磨 (ダルマ インド出身の高僧 禅宗の始祖)
    観 (細かいことにこだわらず、覚悟を決めている)
     (ベテランの域に入ること)

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