上級 第15回(1)

怪力乱神(かいりきらんしん)を語らず

根拠の無いこと、架空のことを言ってはいけない。

●エピソード1

孔子は現実の政治を見ており、その前提の上で国を秩序立ったものにしたいと望んでいた。夢や希望だと単に現実の裏返しを願っているだけでは、怪力乱神を語るのと大差はない。当てにならないことを持ち出しても全く無意味だ、と考えていた。。

(孔子の現実主義者としての考え方を最も示すもの)

 

●問題1-A

孔子は、弟子たちとある川の側に来てその流れを見て、「逝(ゆ)くものはかくのごときか昼夜を舎(お)かず」(子罕第九)と語った。この川とはどこの川でしょう?

(1)黄河
(2)長江
(3)渭水
(4)洛水

 

●問題1-B

季路があえて死を問うたのに対し、師は「いまだを知らず、いずくんぞ死を知らん」と答えた(先進第十一 12)。
の箇所に入るのは何でしょう?

(1)
(2)生
(3)道
(4)天

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上級 第15回(2)

●エピソード2

英国16世紀の王、ヘンリー8世の臣トーマス・モアは、非現実なキャラクターや荒唐無稽な土地を登場させて、「ユートピア」という書物を書いた。しかし、これはただ単に、空想物語として書いたものではない。“怪力乱神”を登場させてはいるが、本当のねらいは現実の猛烈な批判だった。現実の農村で起こっているのは、一部の金持ちが、牧羊のために土地を囲い込み、他の農民を排除している実態だ(「羊が人を食う」)。非現実なことを非現実なままに語るのは、論語も言うように意味がないが、別の目的や動機をもって語るとき、それは時代を見通す批判書となる。

(論語の戒め以上をいく、強烈な批判精神もある)

 

●問題2

「羊が人を食う」と喩えられたこの社会現象を何というでしょう?

(1)農民追い出し運動
(2)羊優先運動
(3)羊毛業振興運動
(4)土地囲い込み運動

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上級 第15回(3)

●エピソード3

「不思議の国のアリス」(ルイス・キャロル) アリスが飛び込んだ兎の穴では、文字通り、数々の不思議なことが現実のように起こっていた。その中の一つ、トランプのハートの女王様が作ったタルトをハートのジャックが盗んで食べ、その罪で裁判が行なわれていた。アリスの存在に気づいた女王は「その子の首をちょん切っておしまい」とヒステリックに叫ぶ。イギリス文学には、マザーグースにもあるように”怪力乱神”を語りながら、現実をするどく風刺する心が垣間見える。

英文学上の怪力乱神

 

●問題3-A

アリスはどうやって現実にもどったでしょう?

(1)木陰で姉の隣で眠っていたが、それから目覚めた
(2)兎の穴は“現実の洞穴”につながっていた
(3)ふくろうから気付け薬を飲まされた
(4)ハートの女王様がの衛兵がラッパを吹いた

 

●問題3-B

次のうちマザーグースでないものはどれでしょう?

(1)ロンドン橋おちた
(2)ヤンキードゥドゥルドー
(3)バビロンまでは何マイル
(4)10人のインディアン

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上級 第15回(4)

●エピソード4

「東方見聞録」は、13~14世紀の元代を旅したイタリアの商人マルコ・ポーロが著述したもの。大都(北京)で彼が直接経験したことのほかに中国各地の風物や暮らしについて触れているが、その多くは人から伝聞したもの。最たるものは日本(ジパング)に関する記述で、“黄金花咲く国”と見てきたような表現をしている。このような姿勢の対極にあるのが、彼より400年昔の円仁法師が、唐の地で徹底的に自分の五感で書きあげた「入唐求法巡礼行記」だ。

(日本人の誇るべき現実重視の実証主義)

 

●問題4

マルコ・ポーロはイタリアのどこの町の出身でしょう?

(1)ピサ
(2)フィレンツェ
(3)ベネチア
(4)ジェノヴァ

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中級 第15回

問題 : [ 1 ] いかな [ 2 ] あること

下記のヒントを参考に1~2の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント


  1. 辛苦  (~を乗り越えて)

     
  2. 年末
    久平和
    産なくして心ある者はただ士のみよくす」(孟子 梁恵王上)
     

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初級 第15回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

怪力乱神を語らず

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

君子はを以て上と為す

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「徳は孤ならず、必ず鄰あり」

(1)徳を積むのは簡単でない。孤独になることを覚悟しておくべきだ。
(2)徳とは、孤独を感じない修行を積んだ人でなければならない。
(3)徳を備えていれば決して孤独になることはない。理解者が現れる。

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