上級 第27回(1)

朋友(ほうゆう)と交(まじ)わりて信(しん)ならざるか

友だちのことを信じているか

●エピソード1

 「信じる」という言葉が、意味不明のまま飛び交っている。根拠も実績もなしに信じるとか、期待がはずれたら”裏切られた”とか。
慎重を尽くさず、ただ相手の 責任を問うとか、の姿勢を見ることがある。そうであってはならないはずだ。
「朋友 相信じ」る精神は、努力もリスクも一体感も、すべて共有する覚悟を前提にした場合 にだけ当てはまる、と考えるが——。
――匈奴と戦う李広利将軍を支援するために派遣された李陵が、兵力の差から匈奴に投降したのを、友人の司馬遷は、たったひとり宮中で弁護したが、皇帝●●の怒りを かって処罰された。
司馬遷の無念は、「天道は是か非か」というテーマで大作「史記」 の形で残った。

●問題1-A

このときの皇帝はだれでしょう?

(1)劉邦
(2)武帝
(3)宣帝
(4)光武帝

●問題1-B

「史記」が取り扱っている人物のうち、民間人を対象とした部分は何と呼ばれているでしょう?

(1)本紀
(2)世気
(3)列伝
(4)太史公自伝

●問題1-C

上記の話の中の李陵を題材にした小説「李陵」の作者はだれでしょう?

(1)中島 敦
(2)横光利一
(3)倉田百三
(4)田山花袋

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上級 第27回(2)

●エピソード2

「北寿老仙を悼む」(与謝蕪村 寛政5年(1793))

「君あしたに去りぬ ゆふべのこゝろ千々に何ぞはるかなる
君をおもふて岡のべに行きつ遊ぶをかのべ何ぞかくかなしき
蒲公(たんぽぽ)の黄に薺(なずな)のしろう咲(さき)たる見る人ぞなき
雉子(きぎす)のあるか ひたなきに鳴くを聞けば友ありき河をへだてゝ住みにき—–」

与謝蕪村が昔の師、早見北寿の死を悼んで作ったこの詩は、青春の息吹のような感傷郷愁をうたいあげている。
この詩の中では、師ではあるが、あえて旧友に語りかけるような表現をしているが、ゆるぎない信頼と懐かしみに満ちた敬愛を感じる。

●問題2

与謝蕪村の代表的作品「春風馬堤曲」にある“堤”の情景は彼の故郷のイメージを描いたもの。
これはどこの川の堤でしょう?

(1)木津川
(2)宇治川
(3)桂川
(4)淀川

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上級 第27回(3)

●エピソード3

「十五少年漂流記」 (ジュール・ベルヌ 1888年)

チェアマン寄宿学校の15人の少年が乗ったスクーナー船が外海に出てしまい、嵐にあって無人島に漂着する。
彼らは知恵と勇気でとにかく命をつなぐ。やがて小さな共和国を建設し大統領を選出するなど、大人社会の縮図を作りあげるまでになった。
フランス人のブリアンとイギリス人のドニファンが存在となり、やがて二人は激しく対立するが、その後互いに命を助け合うことを経験しながら、昔の友情を取り戻す。十五人の少年がそれぞれ役どころを得て、友情と信頼を築き上げ、最後は2年経過後、無事母港に帰還できた。

●問題3

小説中の少年たちの母港はどこでしょう?

(1)ノルマンディー半島沖のジャージー島
(2)フランスのマルセイユ
(3)ニュージーランドのオークランド
(4)地中海のマルタ島

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中級 第27回

問題 : [ 1 ]庸の徳たるや、それ[ 2 ]れるかな

下記のヒントを参考に1~2の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント

  1. 学校


     


  2. 上主義
     

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初級 第27回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

朋友と交わりて信ならざるか

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

□□の徳たるや、それれるかな

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「朋(とも)あり遠方より来たる、また楽しからずや」

(1)友人が遠くから来てくれるのは、とても楽しい。

(2)友人が遠くにいなくても楽しい。

(3)友人が遠くから来ないので、楽しくない。

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上級 第26回(1)

われ日に三(み)たび吾(わ)が身(み)を省(かえり)みる

あわてて考えてはいけない、何ども自分で反省しよう。

●エピソード1

 内省はただ目をつぶって考えることではない。こんな話がある――座禅修行をするある大師のところへ、慧可(えか)という人物がきて「弟子にして欲しい、わたしの不安を取り除いて欲しい」と頼み込んだ。長い問答のあと、大師は「それなら、その不安を持ってきなさい。わたしが取り除いてあげよう」といった。慧可はやがて大師とともに座禅をすることとなり、彼の不安は消えたという(無門関41則)。
 我々は、ただの影や言葉だけに不安がっているのかもしれない。その正体や本質をつかむことができれば、問題の多くは解決するのではないか。

●問題1

この話に出てくる大師とはだれでしょう?

(1)法顕
(2)達磨
(3)玄奘三蔵
(4)鑑真

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