上級 第26回(1)

われ日に三(み)たび吾(わ)が身(み)を省(かえり)みる

あわてて考えてはいけない、何ども自分で反省しよう。

●エピソード1

 内省はただ目をつぶって考えることではない。こんな話がある――座禅修行をするある大師のところへ、慧可(えか)という人物がきて「弟子にして欲しい、わたしの不安を取り除いて欲しい」と頼み込んだ。長い問答のあと、大師は「それなら、その不安を持ってきなさい。わたしが取り除いてあげよう」といった。慧可はやがて大師とともに座禅をすることとなり、彼の不安は消えたという(無門関41則)。
 我々は、ただの影や言葉だけに不安がっているのかもしれない。その正体や本質をつかむことができれば、問題の多くは解決するのではないか。

●問題1

この話に出てくる大師とはだれでしょう?

(1)法顕
(2)達磨
(3)玄奘三蔵
(4)鑑真

●問題1  (2)達磨

達磨大師は禅宗の始祖とされている。

カテゴリ:論語クイズ

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