上級 第15回(1)

怪力乱神(かいりきらんしん)を語らず

根拠の無いこと、架空のことを言ってはいけない。

●エピソード1

孔子は現実の政治を見ており、その前提の上で国を秩序立ったものにしたいと望んでいた。夢や希望だと単に現実の裏返しを願っているだけでは、怪力乱神を語るのと大差はない。当てにならないことを持ち出しても全く無意味だ、と考えていた。。

(孔子の現実主義者としての考え方を最も示すもの)

 

●問題1-A

孔子は、弟子たちとある川の側に来てその流れを見て、「逝(ゆ)くものはかくのごときか昼夜を舎(お)かず」(子罕第九)と語った。この川とはどこの川でしょう?

(1)黄河
(2)長江
(3)渭水
(4)洛水

 

●問題1-B

季路があえて死を問うたのに対し、師は「いまだを知らず、いずくんぞ死を知らん」と答えた(先進第十一 12)。
の箇所に入るのは何でしょう?

(1)
(2)生
(3)道
(4)天

●問題1-A  (1)黄河

黄河のほとりで弟子たちに語っている。流れる水を「現実」と見て、人間がどう働きかけようと、その流れは変えようがなく昼夜をおかず流れていくと考えている、ここに孔子の現実主義者としての姿がうかがえる。
 

●問題1-B  (2)生

なかなかウィットの利いた問答である。

カテゴリ:論語クイズ

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