上級 第13回(1)
徳(とく)を以(もっ)て徳(とく)に報(むく)ゆ
他人のまじめさには自分もまじめに応えなければならない。
●エピソード1
この言葉の前に、「直きを以て怨みに報い」という言葉がある。周辺諸国どうしが戦っている厳しい時代にあって、自国も生延び、隣国も生延びるための基本政策について、孔子は仁愛だと説いている。徳は相手を無条件に赦すことではなく、公平無私や正義を目指す姿勢である。荻生徂徠の“経世済民”の思想は、この考えを発展させたものだ。
(徳は博愛の思想とは異なる)
●問題1-A
この句から「報徳思想」が生まれてきた。これは誰によって初めて説かれたものでしょう?
(1)石田梅岩
(2)佐藤信淵
(3)山鹿素行
(4)二宮尊徳
●問題1-B
荻生徂徠が、幕府政務の諮問に答える地位になったときの将軍は誰でしょう?
(1)徳川家光
(2)徳川家綱
(3)徳川綱吉
(4)徳川吉宗
カテゴリ:論語クイズ
タグ: 上級 エピソード篇
2012年10月22日