上級 第14回(1)

後生(こうせい)畏(おそ)るべし

人はとてつもない可能性を秘めている。

●エピソード1

仏ペロー童話の中の「長靴をはいた猫」では、貧乏粉引きの長男は親の遺産として粉引き小屋を、次男はロバを受けたのに対し、三男はただのネコを受けた。しかし、このネコは途方もない知恵者で、状況の先読みができ機転をきかせるのが大得意。王様の好物のニンジンを手に入れ、三男に川でおぼれる真似をさせて貴族の服をせしめ、最後は魔法使いをもだまして城を手に入れ、その三男に“カラバ公爵”と名乗らせる。

(知恵と機転さえあれば人生どうにでもなる、と思ってしまう痛快無比な童話)

 

●問題1

さて、この三男は最後どうなったでしょう?

(1)ネコは犬に追っかけられて逃亡、三男も逃亡。
(2)魔法使いが再び現われて真実がばれる。
(3)国王のお姫様と結婚することができた。
(4)国王のお姫様と結婚したのち、ネコを叩きだした。

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上級 第14回(2)

●エピソード2

「荘子 逍遥遊篇」には、「巨大な魚(鯤こん)が姿を変えという鳥になって、それが一たび満身の力で南の空を目指せば、翼は大空を覆うほどになる」との話がある。“図南(となん)の鵬翼(ほうよく)、今成れり”とは、青年が勇躍前進する前の大いなる気概をいう。

(このくらいの気宇壮大さを持ってほしい)

 

●問題2

この鵬の羽ばたくのを見て笑ったのは、蜩(ひぐらし)ともう一人。それは誰でしょう?

(1)スズメ
(2)ハト
(3)カラス
(4)ワシ

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上級 第14回(3)

●エピソード3

「車輪の下」(ヘルマン・ヘッセ 1905年)
村の人たちの声望を集めてギムナジウムに入学したハンスだったが、やがて自分の心を圧するような周囲の雰囲気に馴染めず、退学して村に帰ってきた。そして職につく。職場では、皆が一生懸命になって働いている。そして各人がそれぞれ培ってきた腕に誇りを持って屈託なく生きている。やがて彼はそこに労働の賛歌を感じるようになった。

(顕職につくことを人生の目的にしている発想に対しては、アンチテーゼとなるかも。ヘッセの自伝的小説として名高い。)

 

●問題3-A

“車輪の下”の「車輪」とは、小説の中でどういう物として描かれているでしょう?

(1)仕事場の外にある運搬具としての車輪
(2)仕事場の工具としての車輪
(3)親たちによって敷かれてきたハンスの成長路線を象徴的に表現
(4)人生を象徴的に表現

 

●問題3-B

ヘッセの次の作品のうち、主人公ヘルマンが久しぶりの帰郷時に、妹の友人であるヘレーネ・クルツに対しほのかな恋心をいだきつつも、それに破れ、再び旅立っていくという、”フーテンの寅"に似たあらすじをもつものは、どれでしょう?

(1)青春は美わし
(2)郷愁
(3)デミアン
(4)ガラス玉演戯

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上級 第14回(4)

●エピソード4

「孟子・尽心章句」 孟子に「君子に三楽あり」とある。「楽」はたのしみの意味で、
1. 両親兄弟が健在で息災であること
2. 天にも人にも愧(は)じないこと
3. ●●こと
がその内容である。孟子はさらに念を押すように、「天下の王者となること」は三楽には入っていないと付言している。

(いずれも後輩たちの可能性を期待するもの)

 

●問題4-A

三番目の●●とは具体的には何でしょう?

(1)飢えさせないようにする
(2)教育する 
(3)体を鍛える
(4)富ませる

 

●問題4-B

この●●のことと同じ趣旨で書いた名高い古典は何でしょう?

(1)プラトンの「国家」
(2)アウグスティヌスの「告白」
(3)ダンテの「神曲」
(4)スピノザの「エチカ」

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中級 第14回

問題 : [ 1 ] 力 [ 2 ] 神を [ 3 ] らず

下記のヒントを参考に1~3の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント

  1.  (もののけ、化け物)
    容貌

     
  2. 取り


     


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初級 第14回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

後生畏るべし

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

斐然としてを成す

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「我が道は一以てこれを貫く」

(1)私は、なんでも一から始める主義だ。
(2)私は、道を一本貫く主義だ。
(3)私は、一つの方法しか取らない主義だ。

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