上級 第14回(1)

後生(こうせい)畏(おそ)るべし

人はとてつもない可能性を秘めている。

●エピソード1

仏ペロー童話の中の「長靴をはいた猫」では、貧乏粉引きの長男は親の遺産として粉引き小屋を、次男はロバを受けたのに対し、三男はただのネコを受けた。しかし、このネコは途方もない知恵者で、状況の先読みができ機転をきかせるのが大得意。王様の好物のニンジンを手に入れ、三男に川でおぼれる真似をさせて貴族の服をせしめ、最後は魔法使いをもだまして城を手に入れ、その三男に“カラバ公爵”と名乗らせる。

(知恵と機転さえあれば人生どうにでもなる、と思ってしまう痛快無比な童話)

 

●問題1

さて、この三男は最後どうなったでしょう?

(1)ネコは犬に追っかけられて逃亡、三男も逃亡。
(2)魔法使いが再び現われて真実がばれる。
(3)国王のお姫様と結婚することができた。
(4)国王のお姫様と結婚したのち、ネコを叩きだした。

●問題1  (3)国王のお姫様と結婚することができた。

ただのネコだと思っていたのが、実は大変な知恵者で、畏るべき能力を持っている。この童話には決して悪人は出てこない。

カテゴリ:論語クイズ

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