上級 第5回(1)

行(ゆ)くに径(こみち)に由(よ)らず

横道に入らず、まっすぐに進みなさい。

 

●エピソード1

やみくもに横道に入っては失敗のもと。何が主要で、何が付随か、どれが変わって はいけないもの不易(ふえき)で、どれが変わっていいもの流行(りゅうこう)かの区別をつければ、横道も意味があるかもしれない

[ やみくもな横道は失敗のもと ]

 

●問題1

さて、「不易(ふえき)と流行(りゅうこう)」という言葉は誰の書物にあるでしょう?

(1)本阿弥光悦 (2)本居宣長 (3)与謝蕪村 (4)松尾芭蕉

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上級 第5回(2)

●エピソード2

金持ちの息子で今まで働いたことのないユリウスは心に何か満たされないものがあ る。友人にすすめられて働こうとして、実り豊かな畑と豊かでない畑とすっかり荒れ果てた畑を見せられる。彼は荒れ果てた畑を見たとき無性に働きたくなった。友人は言った。―― 「まっすぐな道こそ大切だ。神にとっては、実りゆたかな畑も楽しそうな共同作業の畑もない。一つの命があるだけだ」

[ 人生のいろいろな径で労働の尊さに気付くのは、また有意 ]

 

●問題2

さて、この物語の作者(ロシア人)はだれでしょう?

(1)チェーホフ (2)ドストエフスキー

(3)トルストイ (4)ツルゲーネフ

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上級 第5回(3)

●エピソード3

ワイマール公国での約10年におよぶ政務(最後は宰相)に閉塞感をおぼえていたゲーテは、1796年9月、芸術への憧れと文学のより高みへの渇望から、憑かれたようにイタリアへ向かう。まっしぐらに向かうゲーテの心にあるのは、古代文明の均整と調和の心を自己の文学の中に活かしたいとの思いからだった。

[ 文学・芸術の領域で古典主義をまっしぐら ]

 

●問題3

ゲーテがイタリアに向かったときの通例の交通手段は何でしょう?

(1)徒歩だけ (2)農耕馬

(3)郵便馬車 (4)役人用公式馬車

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上級 第5回(4)

●エピソード4

ゲーテのイタリア紀行と偶然にも同じような心境で—-芸術への悲壮な思いに通じる—-松尾芭蕉は、元禄2年(1689)、みちのくへの旅に出た。

[ 前途三千里へ、俳句道をまっしぐら ]

 

●問題4

その紀行俳文「奥の細道」の冒頭にある句(矢立の句)は何でしょう?

(1)梅が香にのっと日の出る山路かな
(2)行く春や鳥啼(な)き魚の目は涙
(3)夏草や兵(つわもの)どもが夢のあと
(4)閑(しずか)さや岩にしみいる蝉の声

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上級 第5回(5)

●エピソード5

講談「高田馬場」では、中山安兵衛(後の堀部安兵衛)は、義で結すばれた叔父、菅野六郎左衛門が、村上一族(両者とも伊予西条藩家臣)から決闘を申し込まれ元禄7年2月に果し合いを行なうことになったのを受けて、これを助太刀するために走りに走り、高田馬場にて村上方18人を切り倒したとなっている。

[ ただまっしぐらに走っただけの人物の話 ]

 

●問題5

このときの中山安兵衛の長屋(講談中)はどこにあったでしょう?

(1)八丁堀 (2)神田明神下 (3)牛込見附 (4)麹町

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上級 第5回(6)

●エピソード6

もはや理性的な目標というよりも、執念というべきものだが、数年前の捕鯨作業 時に、モービーディックとあだ名される白いマッコウクジラに自分の片足を食いちぎられたエイハブ船長にとっては、仇討としてモーヴィーディックを仕止めることが唯一の生きがいとなっていた。乗組員は船長の鬼気迫る執念を異様と感じつつも、一たび鯨の影を見た瞬間、船長と同じように懸命に作業に取り組む。わき目も振らずに突き進む姿に、戦う漁師の姿とはこういうものかと引き付けられる。船長はついにモービーディックを発見し、銛をモービーディックに打ち込むことはできたが、主人公の新規雇われ船員を残して、全員海に引きずりこまれてしまう。

 

●問題6

エイハブ船長がモービーディックに再び遭遇したのは、どこの海域でしょう?

(1)アラスカ近海 (2)ロサンゼルス沖

(3)メキシコ湾  (4)日本近海

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