上級 第5回(3)
●エピソード3
ワイマール公国での約10年におよぶ政務(最後は宰相)に閉塞感をおぼえていたゲーテは、1796年9月、芸術への憧れと文学のより高みへの渇望から、憑かれたようにイタリアへ向かう。まっしぐらに向かうゲーテの心にあるのは、古代文明の均整と調和の心を自己の文学の中に活かしたいとの思いからだった。
[ 文学・芸術の領域で古典主義をまっしぐら ]
●問題3
ゲーテがイタリアに向かったときの通例の交通手段は何でしょう?
(1)徒歩だけ (2)農耕馬
(3)郵便馬車 (4)役人用公式馬車
●問題3 (3)郵便馬車
ゲーテは1796年9月3日の早朝、家令一人に行き先を告げてひっそりとカールスバードの宿をあとにして、ブレンナー峠をめざしました。このときまず郵便馬車に乗っており、以後馬車のあるところでは郵便馬車に乗っています。彼のイタリアへの憧れは、この「イタリア紀行」の副題 ”Auch ich in Arkadien!”(われもまたアルディア(理想郷)に!という言葉にもあらわれています。
カテゴリ:論語クイズ
タグ: 上級 エピソード篇
2012年6月22日