上級 第6回(5)

●エピソード5

緒方洪庵が大坂に開いた適塾では、塾生は二階で生活する。定期的に行なわれる 考査で、席次の順番で自分の寝場所を選ぶ権利が与えられていた。首席は季節に応じて、風通しや見晴らしの良い場所、暖かい場所を選べるが、出来の悪い者は、決まって急な階段の上がり口になっていた(人が頻繁に通り落ち着いて勉強できない)。

[ 学びに差別も区別もない、それゆえに実力勝負ではある ]

 

●問題5

蘭学塾の塾生による造語で現代に残っている言葉(一種の隠語)があり ます。それは何でしょう

(1)おてんば(娘)
(2)ひょっとこ(男)
(3)おかめ(女)
(4)ひやかし(男)

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上級 第5回(1)

行(ゆ)くに径(こみち)に由(よ)らず

横道に入らず、まっすぐに進みなさい。

 

●エピソード1

やみくもに横道に入っては失敗のもと。何が主要で、何が付随か、どれが変わって はいけないもの不易(ふえき)で、どれが変わっていいもの流行(りゅうこう)かの区別をつければ、横道も意味があるかもしれない

[ やみくもな横道は失敗のもと ]

 

●問題1

さて、「不易(ふえき)と流行(りゅうこう)」という言葉は誰の書物にあるでしょう?

(1)本阿弥光悦 (2)本居宣長 (3)与謝蕪村 (4)松尾芭蕉

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上級 第5回(2)

●エピソード2

金持ちの息子で今まで働いたことのないユリウスは心に何か満たされないものがあ る。友人にすすめられて働こうとして、実り豊かな畑と豊かでない畑とすっかり荒れ果てた畑を見せられる。彼は荒れ果てた畑を見たとき無性に働きたくなった。友人は言った。―― 「まっすぐな道こそ大切だ。神にとっては、実りゆたかな畑も楽しそうな共同作業の畑もない。一つの命があるだけだ」

[ 人生のいろいろな径で労働の尊さに気付くのは、また有意 ]

 

●問題2

さて、この物語の作者(ロシア人)はだれでしょう?

(1)チェーホフ (2)ドストエフスキー

(3)トルストイ (4)ツルゲーネフ

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上級 第5回(3)

●エピソード3

ワイマール公国での約10年におよぶ政務(最後は宰相)に閉塞感をおぼえていたゲーテは、1796年9月、芸術への憧れと文学のより高みへの渇望から、憑かれたようにイタリアへ向かう。まっしぐらに向かうゲーテの心にあるのは、古代文明の均整と調和の心を自己の文学の中に活かしたいとの思いからだった。

[ 文学・芸術の領域で古典主義をまっしぐら ]

 

●問題3

ゲーテがイタリアに向かったときの通例の交通手段は何でしょう?

(1)徒歩だけ (2)農耕馬

(3)郵便馬車 (4)役人用公式馬車

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上級 第5回(4)

●エピソード4

ゲーテのイタリア紀行と偶然にも同じような心境で—-芸術への悲壮な思いに通じる—-松尾芭蕉は、元禄2年(1689)、みちのくへの旅に出た。

[ 前途三千里へ、俳句道をまっしぐら ]

 

●問題4

その紀行俳文「奥の細道」の冒頭にある句(矢立の句)は何でしょう?

(1)梅が香にのっと日の出る山路かな
(2)行く春や鳥啼(な)き魚の目は涙
(3)夏草や兵(つわもの)どもが夢のあと
(4)閑(しずか)さや岩にしみいる蝉の声

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上級 第5回(5)

●エピソード5

講談「高田馬場」では、中山安兵衛(後の堀部安兵衛)は、義で結すばれた叔父、菅野六郎左衛門が、村上一族(両者とも伊予西条藩家臣)から決闘を申し込まれ元禄7年2月に果し合いを行なうことになったのを受けて、これを助太刀するために走りに走り、高田馬場にて村上方18人を切り倒したとなっている。

[ ただまっしぐらに走っただけの人物の話 ]

 

●問題5

このときの中山安兵衛の長屋(講談中)はどこにあったでしょう?

(1)八丁堀 (2)神田明神下 (3)牛込見附 (4)麹町

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