上級 第7回(2)

●エピソード2

言葉は達してこそ意味がある。しかし、現代はそれが達しないことで、生きにくさが目立ちつつある。
――孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのである。孤独は「間」にあるものとして空間の如(ごと)きものである』 「人生論ノート」

 

●問題2

この「人生論ノート」の作者は誰でしょう?

(1)矢内原忠雄
(2)小林多喜二
(3)三木 清
(4)西田幾多郎

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上級 第7回(3)

●エピソード3

「ツバメと小鳥たち」(ラ・フォンテーヌの「寓話」より)渡り鳥のツバメはもの しりだった。畑に麻の種が蒔かれていたとき、小鳥たちに麻糸が網や罠となって小鳥に不幸をもたらすがゆえに、今、あの麻の種を食べておくようにと警告した。が小鳥たちは耳をかさなかった。季節が移って麻畑が青くなったとき、ツバメは再び、いまのうちに麻の繊維を引きぬくようにと警告した。が小鳥たちはまたも耳をかさなかった。結局、小鳥たちは麻糸の網で一網打尽にされてしまった。ツバメの警告は、最後まで小鳥たちに達しなかった。

[ 辞はなかなか伝わらない ]

 

●問題3-A

ラ・フォンテーヌの「寓話」に見られる、それらの多くが題材元とされて  いる、先の時代の文学は何でしょう?

(1)イリアス
(2)オデュッセイア
(3)イソップ童話
(4)北欧神話

 

●問題3-B

寓話の内容は大体“警告”的なものだが、その内容はなかなか人に伝わらない次の寓話のうち、「ツバメと小鳥たち」のように、時期到来に先んじて、警告するテーマとなっているにはどれでしょう?

(1)アリとキリギリス
(2)北風と太陽
(3)金の斧 銀の斧
(4)蛙と牛

 

●問題3-C

ラ・フォンテーヌの語った有名なことわざはどれでしょう?

(1)ナポリを見てから死ね
(2)クレオパトラの鼻が少し低ければ歴史は変わっていただろう
(3)東は東 西は西
(4)全ての道はローマに通ず

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上級 第6回(1)

教(おし)えありて類(るい)なし

教えを習いとして受けるうえで、最初から上手や下手と決まった人がいるわけではない教えは素直に受けることが大事。(真理や課題に対し素直に向き合おう。それらと取り組んでいくときに、向き・不向き、上手・下手、身分や条件の有無、といった余計なことを考える心配はいらない。)

 

●エピソード1

学ぶ心があればそれでいい、幾つになってもそれを持ち続けることが大事、という趣旨のことを、佐藤一斎は「言志晩録(げんしばんろく)」(言志四録のうちの一つ)の中で述べている
――「少(しょう)にして学べばすなわち壮(そう)にして為(な)すことあり。壮(そう)にして学べばすなわち老(お)いて衰(おとろ)えず。老(お)いて学べばすなち死(し)して朽(く)ちず」

[ 学ぶ心をいつまでも持て ]

 

●問題1

さて、佐藤一斎の職は何でしょう?

(1)昌平坂学問所の儒
(2)幕府の勘定奉行
(3)藩の儒者
(4)私塾の儒者

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上級 第6回(2)

●エピソード2

石田梅岩(いしだばいがん)が享保4年(1729)に開いた塾は、身分や男女の差はなし、月謝もなし。町人の商いをあたり前のこととして、人の歩むべき道を分かりやすく語っている。町 人の力がましてきた時代、この「心学」は全国に広がった。

[ ただし、男女の席だけは分けた ]

 

●問題2

石田梅岩の塾(石門心学)が開設されたのはどこでしょう?

(1)江戸 (2)川越 (3)京 (4)大坂

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上級 第6回(3)

●エピソード3

19世紀英国の化学者/電磁気学者のファラデーは、高等教育を受けていなかったが、 14歳で本屋兼印刷屋で年季奉公するうちに読書を重ねた。ある化学者の連続講演会 切符を入手したのを切っ掛けに講演録を付ける。やがて努力が実り、その秘書に採 用され、やがては王立研究所の化学助手となる。彼はのち数々の電磁気に関する基礎理論を確立するが、名声を得てもおごることなく、昔の自分を思い出しながら、少年少女向けにクリスマス無料連続講演会を開き、学問の素晴らしさを説く(その講演録が「ロウソクの科学」として名高い)。

[ 苦学の末、学問を大成させた人物 ]

 

●問題3

ファラデーは政府から戦争用に化学兵器を作って欲しいといわれましたが、これを断固拒否しました。その戦争とは何という戦争だったでしょう?

(1)七年戦争(1756~1763年)
(2)アメリカ独立戦争(1776年)
(3)ナポレオン戦争(1814年)
(4)クリミア戦争(1853~56年)

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上級 第6回(4)

●エピソード4

天明8年(1788)の大坂に宗吉(26歳)という傘の紋描き職人がいた。お客さんかそう でないかに関わらず、大坂中の紋を全部憶えている記憶力抜群の男。当時、京と江戸 には蘭学が芽生えだしたが、大坂はまだだった。そこで、大坂に蘭学の息吹をと願う人々、特に、天文学者間重富(本業は質屋の十一屋五郎兵衛)と蘭法医小石元俊らは、この宗吉に白羽の矢を立て、広く募金をを行ない、彼を江戸・大槻玄沢の芝蘭堂に蘭学を学ばせることにした。

[ 身分・学歴が低くても、すごい人物はいる ]

 

●問題4

さて、この宗吉は江戸での学びはどうだったでしょう?

(1)蘭学を勉強せず、江戸で商いに転進した
(2)蘭学を勉強したが成績劣位のまま大坂へ帰ってきた
(3)蘭語をおぼえ江戸で蘭学塾を開いた
(4)蘭語をおぼえて大坂に帰ってきた

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