上級 第24回(1)

君子(くんし)は 義(ぎ)を以(もっ)て 上(じょう)と為(な)す

立派な人は正義を第一に考える。

そもそも、正義とは何? ①公共の目的にかなっているか、②倫理的に許されるか、③より多くの人の幸福に結びついているか、といろいろな基準があるようだが?
①はアリストテレス、②はカント、③はベンサムの考え方の中で顕著
 

●エピソード1

 ほかに東洋哲学に基づく基準もある。東洋では、個人と社会を一体のものとして 考える特徴がある。福祉問題、財政の許容度、刑事事件の被害者への配慮といった問題では、正義の基準しだいで結論は変わる。大切なのは、『この正義の基準は何か、対立する基準は何か』を考えることだろう。

●問題1

西欧社会で正義のシンボルとされている女神(Jady Justice)のギリシャ流の名前は何でしょう?

(1)テミス
(2)レダ
(3)イフゲーニア
(4)アンドロメダ

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上級 第24回(2)

●エピソード2

明治5年、マカオから南米に向かう途中、横浜に修理停泊していた外国籍船 マリア・ルース号の乗船者に231人の中国人クーリー苦力(労働者)がおり、彼らが、下船して日本政府に救出を願い出た。外務卿そえじま副島たねおみ種臣から、神奈川権令に任命された大江すぐる卓が、特設裁判所長をつとめ、苦力契約を、実質的な奴隷契約とみなして違法と判断、彼らを本国清に送還した。日本で、司法制度がいまだ整備されておらず、法律もなかった時代に、国際関係がからむ事件を、処理するにあたって、よりどころとしたのは、ただ、人道上の正義とは、という基準しかなかった。その後、この大江卓の名前は「大江橋」という橋の名で残っている。
 

●問題2

このときのマリア・ルース号の船籍はどこの国だったでしょう?

(1)コロンビア
(2)ペルー
(3)ブラジル
(4)アルゼンチン

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上級 第24回(3)

●エピソード3

「脂肪のかたまり」 (モーパッサン)
普仏戦争でプロシア軍に占領されたフランスの町ルーアンから、乗合馬車で逃れようとする10人の人がいた。うち一人は”脂肪のかたまり”とあだ名される娼婦だった。他の9人は上流階級の人間や尼さんなど。彼らは弁当がない 一方、彼女だけが弁当を持っており、彼女は、空腹にあえぐ彼らと弁当を分かち合った。しかし、その後、彼らはその恩を忘れ彼女を蔑みだした。ある駅で馬車が止められ、再出発が許可されないままとなっている理由が、プロシア軍司令官の下劣な下心を彼女が拒絶したためだと彼らが知ったとき、彼らは彼女にそれに従うよう圧力をかけた。ことは終わり、再出発した馬車の中で彼女はひとり涙していた。正義感を失った人間のエゴ、弱い者を犠牲にして恥じない心の醜さをするどく突いている。

●問題3

この「脂肪のかたまり」を素地にしたハリウッド映画は何でしょう?

(1)荒野の七人
(2)真昼の決闘
(3)駅馬車
(4)帰らざる河

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中級 第24回

問題 : [ 1 ]は[ 2 ]ならず、[ 3 ]ず鄰あり

下記のヒントを参考に1~3の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント


  1. 天皇
    島県
     



  2.  

  3. 須条件

     

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初級 第24回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

君子は 義を以て上と為す

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

ならず、ず鄰あり

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「礼譲(れいじょう)を以て国を為(おさ)めんか、何かあらん」

(1)国を治めるのに必要なのは、法令である。

(2)国を治めのに必要なのは、譲り合う心である。

(3)国を治めるのに必要なのは、行儀作法である。

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