上級 第24回(2)

●エピソード2

明治5年、マカオから南米に向かう途中、横浜に修理停泊していた外国籍船 マリア・ルース号の乗船者に231人の中国人クーリー苦力(労働者)がおり、彼らが、下船して日本政府に救出を願い出た。外務卿そえじま副島たねおみ種臣から、神奈川権令に任命された大江すぐる卓が、特設裁判所長をつとめ、苦力契約を、実質的な奴隷契約とみなして違法と判断、彼らを本国清に送還した。日本で、司法制度がいまだ整備されておらず、法律もなかった時代に、国際関係がからむ事件を、処理するにあたって、よりどころとしたのは、ただ、人道上の正義とは、という基準しかなかった。その後、この大江卓の名前は「大江橋」という橋の名で残っている。
 

●問題2

このときのマリア・ルース号の船籍はどこの国だったでしょう?

(1)コロンビア
(2)ペルー
(3)ブラジル
(4)アルゼンチン

●問題2  (2)ペルー

ペルーに向かっていたペルー籍船

カテゴリ:論語クイズ

タグ: