上級 第11回(4)

●エピソード4

私塾咸宜園(かんぎえん)を開いていた広瀬淡窓(ひろせたんそう)の詩にはこうある。些事に不平を言わず、黙々と仕事をすることを勧めている。 

桂林荘(けいりんそう)雑詠 諸生に示す
道(い)うを休めよ、他郷辛苦(たきょうしんく)多しと
同袍(どうほう)友あり おのずから相い親しむ
柴扉暁(さいひあかつき)に出づれば、霜、雪のごとし
君は川流を汲め 我は薪をひろ拾わん

 

●問題4

広瀬淡窓の塾咸宜園はどこにあったでしょう?

(1)筑前小倉
(2)豊前中津
(3)肥後熊本
(4)豊後日田

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上級 第11回(5)

●エピソード5

「イワンのばか」(トルストイ)で、軍人のセミューン(長兄)、太鼓腹のタラス(次兄)、 ばかのイワンの3兄弟のうち、イワンは正直者でいつも他者のために自分の利益を放棄 する。小悪魔は兄二人に権力や金を見せることで簡単に騙すことができたが、イワンにはそれが通用しない。イワンはお姫様の病気を治したことからお姫様と結婚し、次に王様にまでなる。それでも王様の暮らしをせずに王妃と一緒に畑仕事をする。とうとうこの国から、”頭のいい”人はいなくなり、イワンのような人間ばかりになってしまった。イワンはまさしく、”剛毅木訥”な人だった。

 

●問題5

イワンがお姫様の病気を治すことができたのは、小悪魔からどうしてもらったから?

(1)病気を治す呪文を教わったから
(2)何にでも効く木の根をもらったから
(3)何にでも効く薬をもらったから
(4)何にでも効くロザリオをもらったから

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中級 第11回

 

問題 : [ 1 ] ある者 必ず [ 2 ] あり

下記のヒントを参考に1~2の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント

  1. 川幕府
    の士 (立派な人格を持った人)
    「郷善※はの賊なり※」 (論語・陽貨)
          ※独善 (→一人よがりは徳にそむくことになる)
     
  2. 行一致
    実行 (cf.有実行)
    志四録」 (江戸後期 佐藤一斎)
        (「少にして学べば、すなわち壮にして為すことあり」)

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初級 第11回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

剛毅木訥、仁に近し

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

習わざるをうるか

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「義を見てせざるは勇なきなり」

(1)義理を果たさなければならないときに不義理にするようでは嫌われる。
(2)正義を行なうべきときにそれを行なわないのは、勇気がない ということだ。
(3)義務を帳消しにしてくれない人は不人情だ。

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上級 第10回(1)

何(なん)の常師(じょうし)か之(これ)あらん

いろいろな先生について学べ。

●エピソード1

インドの話 ―― 善財童子(ぜんざいどうじ)は、裕福な家庭の青年だったが、いつも遊んでばかり。ある日、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)から旅に出るようすすめられ、方々の人々から話を聞き、そこから学びを得た。最後に慈悲をつかさどる普賢菩薩(ふげんぼさつ)の導きで修行をおえることができたという。ひとりの先生ではなく、多くの先生について学ぶことが大事だ。

華厳経 入法界品(善財童子の巻)

(耳学問は大事)

 

●問題1-A

善財童子が話を訊いた人は全部で何人でしょう?

(1)18人
(2)36人
(3)53人
(4)108人

 

●問題1-B

善財童子が訊いた人数(前問)に因むものどれでしょう?

(1)歌舞伎の得意演目十八番(18)
(2)「三十六計 逃げるに如かず」の言葉(36)
(3)東海道の宿場数(53)
(4)除夜の鐘の数(108)

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上級 第10回(2)

●エピソード2

富田常雄の小説「姿三四郎」で、東京に出てきた姿三四郎は、まずは、神明活殺流の門馬三郎の弟子となるが闇討ちの卑劣さに嫌気して去る。次に修道館の矢野正五郎の弟子となるが、柔の技術は上達こそすれ、修業の意義をはき違えている。無頼漢と争ったり、師の諌めが分らず池にまで飛び込んだり、と無軌道ばかり。池の杭に助けられ、和尚に諭されたことが切っ掛けで、徐々に人間として大切なものとは何かをつかんでいく。その後警視庁主催、良移心当流の村井半助との武術試合に勝利し、その後は柔道家の名に恥じない人間として成長する。ここまで成るのに多くの師や学びがあった。

(師は人だけとは限らない)

 

●問題2-A

姿三四郎が、師の諌めを聞かず池に飛び込み、杭にしがみついていたとき、
彼にその愚かさを悟らせた自然現象は何だったでしょう?

(1)満月にむら雲がかかった
(2)ハスの花が咲いた
(3)心地よい風が頬をかすめた
(4)雨が降ってきた

 

●問題2-B

姿三四郎が、村井半助の弟子、桧垣源之助と決闘した「右京が原」のモデルは、いまどこにあるでしょう?

(1)京都市右京区の里
(2)新宿御苑
(3)日比谷公園
(4)講道館近くの公園(東京都文京区)

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