上級 第10回(3)

●エピソード3

文人、韓愈(かんゆ)の「師説」の抜粋――
古の学ぶ者は、必ず師有り。師は道を伝へ業を授け惑ひを解く所以なり —- 吾は道を師とするなり。—–貴と無く賎と無く、長と無く少と無く、道の存する 所は、師の存する所なり。—-聖人は常の師無し。—-孔子日はく、「三人行へば、則ち必ず我が師有り」と。師は必ずしも弟子より賢ならず。道を聞くに先後有り、術業に専攻あり、斯くのごときのみ。
――  すなわち、すぐれた人物がいれば、“年齢差や熟練さにかかわらず、それを師とせよ”と言っている。

(「聖人は常の師無し」は名言である)

 

●問題3

さて、韓愈はいつの時代の人でしょう?

(1)唐
(2)宋
(3)元
(4)明

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上級 第10回(4)

●エピソード4

ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」で、裕福な商人の息子である主人公ヴィルヘルムは、女優マリアーネへの恋は切っ掛けで演劇の世界に入っていった。劇団の座長メリーナ、女優フィリーネ、薄幸の少女ミニヨン(12歳)と知り合い、旅の途中では、竪琴弾きや公演支援者の伯爵夫妻とも知り合う。こういう人たちとの交わりの中で、主人公ヴィルヘルムは精神的に成長をしていく(第1~3巻)。
主人公が人との魂の通わせ合い(“師を探し求める旅”)の中で、人格を高めていく という形式の文学形式(教養小説)は、ゲーテのこの作品に始まるといわれている。

(理想に向かって人格を高めていくヴィルヘルムの「修業」の姿はみずみずしい)

 

●問題4-A

この作品の中にあるミニヨンの歌う有名な歌――、
「君知るや南の国。レモンの花咲き、暗き木陰に 黄金なすオレンジ燃え、青き空より、やわらかき風のそよぎ、ミルテ静かに、ローレルは高くそびゆる。—–」とありますが、この“国”とはどこでしょう?

(1)イタリア
(2)ギリシャ
(3)フランス
(4)スペイン

 

●問題4-B

ヴィルヘルムと伯爵夫人の最初の出会いはどういうことでしょう?

(1)公演前のパーティーで知り合った
(2)ヴィルヘルムが公演支援資金をお願いにいった
(3)ミニヨンが急病で伯爵邸に運び込まれた
(4)伯爵婦夫人が、気絶していたヴィルアムのもとへ馬でやってきた

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上級 第10回(5)

●エピソード5

この作品の後半(第4~5巻)中で、ミニヨンと竪琴弾きは歌う、「憧れを知る者のみわが悲しみを知る」と。幼い日に行方不明となった娘を捜し求めている竪琴弾きにとって、“憧れ”とは夢ではなく、なくてはならぬものを取り戻そうとする哀切にみちた魂である。
ヴィルヘルムは、旧友のゼルロ座長やその妹アウレーリエ(その子とおぼしきフェリックス(3歳))、彼女の友人で理想社会の建設を目指す運動家のロターリオ、その仲間テレーゼらと知り合う。そして、本気で演劇の世界を目指し、悲しみの表現としてシェークスピアの作品に挑戦する(第4~5巻)。

(自分の周囲の人々すべてを自分の修業にいかそうとする彼の真摯さ)

 

●問題5

ウィルヘルムが挑戦するシェークスピアの作品とは何でしょう?

(1)ハムレット
(2)リア王
(3)オセロ
(4)マクベス

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上級 第10回(6)

●エピソード6

(第6巻の)「美わしき魂の告白」以降、ミニヨンはヴィルヘルムを慕い続けるが、ヴィルヘルムはそれに気がつかない。彼は、ロターリオやテレーゼが「塔の結社」なるグループの中で博愛の心で理想社会の建設を目指していることに心打たれ、自分も放浪生活をやめて郷里へ帰って。ロターリオは、感慨深くしているヴィルヘルムに修業証書を渡した(これで彼の人生修業はひとまず終了することになる)。
そういう中で、彼の周囲の人たちが、実は意外な関係結びついていることが分る。フ ェリックスは、ヴィルヘルムがマリアーネに生ませた自分の子で彼自身そのことを知ら なかったこと。病気で亡くなったミニヨンは、実はイタリア侯爵の姪で、幼少時に父親 とはぐれてしまったそうだ。そしてその父親はなんと竪琴弾きだということ。ヴィルヘ ルムが以前から心で思い続けていた伯爵夫人は、実はロターリオの妹ナターリエであ ること。彼は最後にこのナターリエと結婚する(第7~8巻)。

(人間の素晴らしさは、理想を目指すことのほかに、悲しみを抱き続ける弱者もいる、 いやむしろそれが普通である、と気づくことでは? )

 

●問題6

この作品をもととして19世紀にオペラができている。その名前は何?

(1)「マイスター」
(2)「竪琴弾き」
(3)「ミニヨン」
(4)「ナターリエ」

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中級 第10回

問題 : [ 1 ] [ 2 ] 木 [ 3 ]  仁に [ 4 ] し

[ 木 = 朴 ]

下記のヒントを参考に1~4の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント

  1. 石 (ダイアモンドのこと)
    柔よくを制す
  2. 然たる態度
    犬養 (戦前の首相 昭和7年没)
    「士は弘ならざるべからず」 (論語・泰伯)


  3. □□とした語り (多くを語らない)
  4. 畿地方
    「遠交攻」 (遠くの国と交わって、周辺国を攻撃する戦略)
    「切に問いてく思う」 (論語・子張) (真剣に問い身の廻りで思う)

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初級 第10回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

何の常師か之あらん

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

民に無くんば立たず

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「学びて思わざればすばわち罔し」

(1)学んでそれを工夫しなければ、本当には理解できない。
(2)学んだことを思いださないと、記憶が薄れてしまう。
(3)学んでも人のことを思ってあげないとその人に失礼だ。

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