上級 第10回(5)
●エピソード5
この作品の後半(第4~5巻)中で、ミニヨンと竪琴弾きは歌う、「憧れを知る者のみわが悲しみを知る」と。幼い日に行方不明となった娘を捜し求めている竪琴弾きにとって、“憧れ”とは夢ではなく、なくてはならぬものを取り戻そうとする哀切にみちた魂である。
ヴィルヘルムは、旧友のゼルロ座長やその妹アウレーリエ(その子とおぼしきフェリックス(3歳))、彼女の友人で理想社会の建設を目指す運動家のロターリオ、その仲間テレーゼらと知り合う。そして、本気で演劇の世界を目指し、悲しみの表現としてシェークスピアの作品に挑戦する(第4~5巻)。
(自分の周囲の人々すべてを自分の修業にいかそうとする彼の真摯さ)
●問題5
ウィルヘルムが挑戦するシェークスピアの作品とは何でしょう?
(1)ハムレット
(2)リア王
(3)オセロ
(4)マクベス
●問題5 (1)ハムレット
ゼルロ座長は、ヴィルヘルムが「ハムレットを上演したい」とする提案を受けいれた。
そして言う――「『時代の関節がはずれている。それをはめ直すために生まれてきたとは切ないことだ』、この言葉にハムレットのすべての行動を解く鍵があるとぼく(ゼルロ)はあると思う。
—– どの義務もハムレットには神聖だが、重すぎるのだ—」と言いつつも、 難題に挑戦しようとするヴィルヘルムを激励する。
カテゴリ:論語クイズ
タグ: 上級 エピソード篇
2012年9月12日