上級 第11回(1)

剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁(じん)に近(ちか)し

もくもくとやっていれば、それで目標に近づける。

●エピソード1

「寓話~良き農夫とその子ども」(ラ・フォンテーヌ)で、よき農夫が臨終の際、息子たちに、「畑には宝物が埋まっている。それを丁寧に掘り起こせ」と言い残した。彼らは言われたとおり一生懸命に畑を掘り起こした。すると、その年の収穫期に豊かな稔りを得た。彼らは宝とは豊かな稔りのことであり、そのために孜孜矻矻(ししこつこつ)と労働せよ、と父が言っていたのだと気がついた。

(親父は寡黙だったが、言うことは真実だった)

 

●問題1

同様の寓話はよくある。次のうち、これと同じ趣旨の話はどれでしょう?

(1)歌舞伎「外郎売」
(2)オペラ「セビリアの理髪師」
(3)近江商人の天秤棒
(4)イソップの「牛とカエル」

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上級 第11回(2)

●エピソード2

「三国志」によれば、魏の曹操のもとに華陀という名医がいた。華陀は毒矢を肘にうけた、劉備軍のある将軍が苦しんでいたのを治療してやる。その将軍は豪傑無双で、 華陀による手術治療中、一方の片手で碁を打っていたという。この将軍が仁者であるかどうかは別として、こういう“剛毅木訥”の人の話もある。

 

●問題2

劉備玄徳の部下のひとり、この将軍は誰でしょう?

(1)関羽
(2)張飛
(3)馬超
(4)趙雲

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上級 第11回(3)

●エピソード3

「あしながおじさん」(米 ジーン・ウェブスター 1912年)は何も言わない、姿を見せない。一方、ジュディはそのおじさんとの約束どおり、黙々と手紙を書く。そして書くうちに脳裏におじさん像を作り上げ、そしてなおも書く。はつらつとしたジュディの心の成長が好印象。何も言わないおじさんの暖かさが光る。

 

●問題3

「あしながおじさん」という名前は、誰がつけたものでしょう?

(1)ジュディ自身
(2)その“あしながおじさん”が自らそう名乗った
(3)近所の人のうわさ
(4)おじさんの家族

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上級 第11回(4)

●エピソード4

私塾咸宜園(かんぎえん)を開いていた広瀬淡窓(ひろせたんそう)の詩にはこうある。些事に不平を言わず、黙々と仕事をすることを勧めている。 

桂林荘(けいりんそう)雑詠 諸生に示す
道(い)うを休めよ、他郷辛苦(たきょうしんく)多しと
同袍(どうほう)友あり おのずから相い親しむ
柴扉暁(さいひあかつき)に出づれば、霜、雪のごとし
君は川流を汲め 我は薪をひろ拾わん

 

●問題4

広瀬淡窓の塾咸宜園はどこにあったでしょう?

(1)筑前小倉
(2)豊前中津
(3)肥後熊本
(4)豊後日田

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上級 第11回(5)

●エピソード5

「イワンのばか」(トルストイ)で、軍人のセミューン(長兄)、太鼓腹のタラス(次兄)、 ばかのイワンの3兄弟のうち、イワンは正直者でいつも他者のために自分の利益を放棄 する。小悪魔は兄二人に権力や金を見せることで簡単に騙すことができたが、イワンにはそれが通用しない。イワンはお姫様の病気を治したことからお姫様と結婚し、次に王様にまでなる。それでも王様の暮らしをせずに王妃と一緒に畑仕事をする。とうとうこの国から、”頭のいい”人はいなくなり、イワンのような人間ばかりになってしまった。イワンはまさしく、”剛毅木訥”な人だった。

 

●問題5

イワンがお姫様の病気を治すことができたのは、小悪魔からどうしてもらったから?

(1)病気を治す呪文を教わったから
(2)何にでも効く木の根をもらったから
(3)何にでも効く薬をもらったから
(4)何にでも効くロザリオをもらったから

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中級 第11回

 

問題 : [ 1 ] ある者 必ず [ 2 ] あり

下記のヒントを参考に1~2の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント

  1. 川幕府
    の士 (立派な人格を持った人)
    「郷善※はの賊なり※」 (論語・陽貨)
          ※独善 (→一人よがりは徳にそむくことになる)
     
  2. 行一致
    実行 (cf.有実行)
    志四録」 (江戸後期 佐藤一斎)
        (「少にして学べば、すなわち壮にして為すことあり」)

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