上級 第6回(1)

教(おし)えありて類(るい)なし

教えを習いとして受けるうえで、最初から上手や下手と決まった人がいるわけではない教えは素直に受けることが大事。(真理や課題に対し素直に向き合おう。それらと取り組んでいくときに、向き・不向き、上手・下手、身分や条件の有無、といった余計なことを考える心配はいらない。)

 

●エピソード1

学ぶ心があればそれでいい、幾つになってもそれを持ち続けることが大事、という趣旨のことを、佐藤一斎は「言志晩録(げんしばんろく)」(言志四録のうちの一つ)の中で述べている
――「少(しょう)にして学べばすなわち壮(そう)にして為(な)すことあり。壮(そう)にして学べばすなわち老(お)いて衰(おとろ)えず。老(お)いて学べばすなち死(し)して朽(く)ちず」

[ 学ぶ心をいつまでも持て ]

 

●問題1

さて、佐藤一斎の職は何でしょう?

(1)昌平坂学問所の儒
(2)幕府の勘定奉行
(3)藩の儒者
(4)私塾の儒者

●問題1  (1)昌平坂学問所の儒官

江戸時代後期の儒者。昌平坂学問所で人材を育成しました。渡辺崋山や佐久間象山はその弟子です。

カテゴリ:論語クイズ

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