上級 第26回(1)

われ日に三(み)たび吾(わ)が身(み)を省(かえり)みる

あわてて考えてはいけない、何ども自分で反省しよう。

●エピソード1

 内省はただ目をつぶって考えることではない。こんな話がある――座禅修行をするある大師のところへ、慧可(えか)という人物がきて「弟子にして欲しい、わたしの不安を取り除いて欲しい」と頼み込んだ。長い問答のあと、大師は「それなら、その不安を持ってきなさい。わたしが取り除いてあげよう」といった。慧可はやがて大師とともに座禅をすることとなり、彼の不安は消えたという(無門関41則)。
 我々は、ただの影や言葉だけに不安がっているのかもしれない。その正体や本質をつかむことができれば、問題の多くは解決するのではないか。

●問題1

この話に出てくる大師とはだれでしょう?

(1)法顕
(2)達磨
(3)玄奘三蔵
(4)鑑真

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上級 第26回(2)

●エピソード2

イタリア、アッシジの裕福な商人の子にフランチェスコは、若い頃は手に おえない悪童。血の気が多く、騎士道を夢見て十字軍に従軍するが、戦場で の非人間性を経験した。その後ひたすら自分を内省する。帰国後はキリスト に似たような修行をつむとともに、真に貧しきい者、弱い者のための行動を とる。有名な絵「小鳥に説教する聖フランチェスコ」にあるような、柔和なイメ ージの裏には、気迫のこもった反省と、騎士道の上をいくような自律の精神がある。
 

●問題2-A

絵「小鳥に説教する聖フランチェスコ」を描いたのが誰でしょう?

(1)ジョルジョーネ
(2)フラ・アンジェリコ
(3)ジョットー
(4)ティティアーノ

 

●問題2-B

聖フランチェスコは小鳥に何を説教しているのでしょう?

(1)「小鳥たちよ、明日に希望を持ちなさい」
(2)「小鳥たちよ、美しい声で鳴きなさい」
(3)「小鳥たちよ、嵐が来そうな時は知らせなさい」
(4)「小鳥たちよ、邪悪が迫っているときは知らせなさい」

 

●問題2-C

聖フランチェスコと同時代の人は誰でしょう?

(1)セルバンテス
(2)ダンテ
(3)ウィリアム・テル
(4)ロビン・フッド

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上級 第26回(3)

●エピソード3

「クリスマス・キャロル」(ディケンズ)では、守銭奴のスクルージ爺さんは雇い人に 冷たい。クリスマスイブに、7年前に死んだ共同経営者のマーレイの幽霊が出てきて、守銭奴の魂はあの世ではとても辛いものだ、だからスクルージも改心したほうがいいと助言してくれた。その後、3人の精霊が現われ、スクルージの過去、現在、未来のそれぞれのクリスマスの姿を示した。それを見たスクルージは真剣に反省し、自分の守銭奴ぶりに愕然とし、自分の魂が哀れになることを恐くなった。精霊は、あの世での惨めさを回避するのは今なら可能だと教えてくれた。スクルージは、翌朝(クリスマスの朝)、できるだけ多くの善行を重ねた。

●問題3

クリスマス・キャロルの舞台はどこでしょう?

(1)ロンドン
(2)グラスゴー
(3)エジンバラ
(4)ポ-ツマス

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中級 第26回

問題 : 仁者は[ 1 ]きを先にして[ 2 ]るを後にす

下記のヒントを参考に1~2の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント




  1.  


  2.  

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初級 第26回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

われ日に三たび吾が身を省みる

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

仁者はきを先にしてるを後にす

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「仁に当(あた)たりては、師にも譲(ゆず)らず」

(1)仁の問題と衝突する矛盾があれば、先生に質問してみよ。

(2)仁にかかわる問題があれば、それをよく説明するように。

(3)仁が問われているシーンがあれば、たとえ先生の異なる意見があっても、譲ってはならない。

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