上級 第26回(2)

●エピソード2

イタリア、アッシジの裕福な商人の子にフランチェスコは、若い頃は手に おえない悪童。血の気が多く、騎士道を夢見て十字軍に従軍するが、戦場で の非人間性を経験した。その後ひたすら自分を内省する。帰国後はキリスト に似たような修行をつむとともに、真に貧しきい者、弱い者のための行動を とる。有名な絵「小鳥に説教する聖フランチェスコ」にあるような、柔和なイメ ージの裏には、気迫のこもった反省と、騎士道の上をいくような自律の精神がある。
 

●問題2-A

絵「小鳥に説教する聖フランチェスコ」を描いたのが誰でしょう?

(1)ジョルジョーネ
(2)フラ・アンジェリコ
(3)ジョットー
(4)ティティアーノ

 

●問題2-B

聖フランチェスコは小鳥に何を説教しているのでしょう?

(1)「小鳥たちよ、明日に希望を持ちなさい」
(2)「小鳥たちよ、美しい声で鳴きなさい」
(3)「小鳥たちよ、嵐が来そうな時は知らせなさい」
(4)「小鳥たちよ、邪悪が迫っているときは知らせなさい」

 

●問題2-C

聖フランチェスコと同時代の人は誰でしょう?

(1)セルバンテス
(2)ダンテ
(3)ウィリアム・テル
(4)ロビン・フッド

●問題2-A  (3)ジョットー

フィレンツェの画家ジョトーの作。背景にはこのアッシジ近郊のウンブリア地方の田園風景が描かれている。

 

●問題2-B  (1)「小鳥たちよ、明日に希望を持ちなさい」

小鳥たちは、この世の何の不幸も知らず、戦いの声も聞こえないし,食べものにも困らない。だから明日の心配をせず、希望を持って生きなさい、と説経しているのだそう。

 

●問題2-C  (4)ロビン・フッド

第3回十字軍のあと、軍事力の担い手である英、仏、神聖ローマ帝国(独)の王権が力を伸ばしている中、教皇イノセンス3世は、教皇権の強化を狙っていたが、思うようにならない日々を送っていたが、ある夜の夢に、フランチェスコなる人物が傾きかかった教会を支えている夢を見た。そこでその夢の人物を招き、彼に協力を求めた。同時に彼にフランチェスコ修道会の設立を認めた(1209年)。この頃、英から十字軍に参加したのはリチャード1世(獅子心王)であるが、英の政治はその弟ジョン王が行なっていた。彼の圧政ぶりはひどく、そこで、シャーウッドの森を根城とする、ロビン・フッドの窃盗団が跳梁跋扈する用になる。

カテゴリ:論語クイズ

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