上級 第9回(1)

朽木(くちき)は彫(ほ)るべからず

だめな木では彫刻はできない。
(しかし、どんな悪い材料でも、何かに使うことはできる。その方法を考えることが指導者の務めだ)

●エピソード1

斉の孟嘗君(もうしょうくん)のもとにいた三千人の食客のうちの一人に、鳥の鳴きまねの上手なのがいて、その芸により、孟嘗君は、秦の昭襄王から逃れ、函谷関の危機を脱することができたではないか。

(しかし、“朽木”でも役に立つことがある)

 

●問題1-A

斉の孟嘗君にとってまったく目立たない食客の一人だったこの男は、 普通なら、朽木のようなものでしかないが、たまたま鳥の物真似がうまかったことから、孟嘗君一行は函谷関の死地を脱することができた。
この時の鳥の真似というのは、何の鳥の声でしょう?

(1)せきれい
(2)にわとり
(3)つる
(4)うぐいす

 

●問題1-B

この函谷関の故事のことを下敷きにした歌が、百人一首に中にあります。
「夜をこめて鳥の空音ははかるとも世に逢う坂の関はゆるさじ」ですが、この歌の作者はだれでしょう?

(1)小野小町
(2)和泉式部
(3)清少納言
(4)紫式部

●問題1-A  (2)にわとり

にわとりの鳴き真似がうまかった。

 

●問題1-B  (3)清少納言

学識の豊かさを陰に陽にひけらかす癖のある清少納言らしい歌。

カテゴリ:論語クイズ

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