上級 第25回(2)

●エピソード2

父の観阿弥のあとをついで能を大成させた世阿弥 (1363~1443)は、12歳で猿楽能を演じ、足利幕府三代将軍、義満から絶賛された。庇護をうけ人気が出ても決して増長せず、能の真髄を極める姿勢をつらぬく。能役者人生の知恵をまとめた「花鏡」には世阿弥自身による有名な言葉がある。稽古と復習という基本にたちかえることの大切にし、その中から自身も「幽玄」という理想美の概念を打ち立てた。
 

●問題2

「花鏡」には世阿弥自身による有名な言葉とは何でしょう?

(1)一以専心
(2)二兎追う者は一兎をも得ず
(3)常に自分をみがくよう
(4)初心忘るべからず

●問題2  (4)初心忘るべからず

晩年、6代将軍、足利義教のせいで佐渡に流されるが、決して配所の月をなげかない。信念を体現した人の度量の広さだろう。

カテゴリ:論語クイズ

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