上級 第22回(4)
●エピソード4
「大晦日合はぬ算用」(井原西鶴)では、原田内助が、年の暮に運よく親戚から無心することができたことで、浪人仲間を呼んで宴会をする。内助が金の謂われを語りながらその金を見せていたところ、いつの間にか一両が無くなっていた。一座に険悪な空気がながれだし、ある者は疑われるのを潔しとせず切腹を図ろうとまでした。するとその時、行灯の陰から誰かが一両を投げいれた。ところが、しばらくたって台所にいた内助の内儀が一両を発見した。結局、誰が一両を投げ入れたのか。内助は手水鉢に件の一両を入れて、皆をそれぞれ別々に帰すことにした。皆が帰ったあと、確かに手水鉢の一両はなくなっており、誰かに確かに戻ったようだ。
(野暮なことをさせない機転も武士の情けのうち)
●問題4
野暮なことをすることもなく問題は片付いた。さて、元々内助が無心してきた金はいくらだったでしょう?
(1)5両
(2)10両
(3)15両
(4)20両
●問題4 (2)10両
カテゴリ:論語クイズ
タグ: 上級 エピソード篇
2013年6月7日