上級 第12回(2)

●エピソード2

倉敷紡績の経営者、大原孫三郎は、東京専門学校時代に放蕩三昧をしたが、その後石井十次(日本最初の孤児院の設立者)を知り、社会福祉の意義を感じ取った。孤児院を作ったり、社内の職工のために家政技芸塾を作ったり、労働者の暮らしを向上させるために、病院や労働問題研究所を作った。また、文化の向上も必要との考えから、1930年に大原美術館を開館した。

 

●問題2-A

大原孫三郎の行なう社会事業には周囲に反対する者が出てくるが、
そういう人に彼が言った言葉は何でしょう?

(1)「器の小さい人間じゃのう」
(2)「ええ事して何が悪い」
(3)「わしの目には十年先が見える」
(4)「お上がやってくれるんか」

 

●問題2-B

大原美術館の絵の収集を担当した児島虎次郎の本業はなに?

(1)画商
(2)画家
(3)会社員
(4)農業

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上級 第12回(3)

●エピソード3

「賢人ナータン」(レッシング)

12世紀末、トルコのスルタン・サラディンは、エルサレムに来襲してきた第3回 十字軍を一旦撃退したのち彼らと休戦した。地元のユダヤナータンは、サラディンから は金を要求される。また一方十字軍からは、養女ルチアが十字軍騎士に救助された借り があっていろいろな要求をうける。そういう中、ナータンは、スルタンから質問から 受けた――「ユダヤ教、イスラム教、キリスト教のうち、どれが真の宗教か?」
そこで、ナータンは3つの指輪の話をした――「父親が持つ1つの指輪を3人の 息子に譲るにあたり、父親は迷ったあげく2つの偽物を作り、彼らに与えた。父の 死後裁判で争った息子らに対し、裁判長は『どれが本物かではなく、本物に相応しい 人物になっているかどうかだ』と諭した―― サラディンはこの答えに感銘を受けた。
ナータンの答えは、結局、どの宗教が本物かどうかではなく、隣人愛を実践してい るかどうかが大事だというもの。徳を重ねた賢人の回答は、明解に真実を示唆している (もともとの話はボッカチオの「デカメロン」にある)。

(人格高潔なナータンの知恵が、無用な宗教間の対立を防いでいる)


●問題3-A

ユダヤ人ナータンの職業は何でしょう?

(1)イスラエルに居たトルコの元将軍
(2)イスラム教の聖職者
(3)ユダヤ商人
(4)イスラエルにやってきたイスラム教の巡礼者


●問題3-B

「デカメロン」という言葉の元々の意味は何でしょう?

(1)サロン物語
(2)十日物語
(3)枠物語
(4)大きなメロン

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上級 第12回(4)

●エピソード4

スペイン・コルドヴァ生まれのストア哲学者セネカが、晩年に書いた書物「人生の 短さについて」では、われわれは時間が十分に与えられていないと言っているが、そう ではなく、多くは時間を浪費しているのだ“と表現している。セネカはローマ第5代皇 帝ネロの補佐役として、その初期は善政を行なわせたが、陰謀うずまく宮廷にあって、 反逆の陰謀事件に巻き込まれ、ついにネロから自殺を命令される。セネカのストア哲学 者としての謹厳な姿勢から、彼は晩年「心の平静について」、「幸福な人生について」と 徳義をテーマとした著述を行なっている。

(ローマ期に徳を講じた哲学者セネカ)

 

●問題4

セネカは、この著述の中で、「人生は短し芸術は長し』という箴言を引用しています。
”Life is short, Art is long.”で知られるこの西洋で有名は箴言の出典は何でしょう?

(1)アルキメデス
(2)アリスタルコス
(3)デモステネス
(4)ヒポクラテス

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中級 第12回

問題 : [ 1 ] を以て [ 1 ] に [ 2 ] ゆ

下記のヒントを参考に1~2の[ ]内を埋めて、論語を完成させてください。

●ヒント

  1. 阿波の鳴門は島県
    「知育、育、体育」
    「君子はを懐(おも)う」 (論語・里仁) 
          (為政者は道を常に考えている) 
     
  2. 酬 (給料・手当のこと)
    恩 (受けたご恩にむくいること)
    因果応は世の通則

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初級 第12回

1 次の句に読みかなを書きましょう。

徳ある者必ず言あり

 

2 次の空欄に漢字を書きましょう。

夫子の道は□□のみ

 

3 次の句の正しい意味はどれでしょう。

「まことに仁に志せば、悪しきことなし」

(1)仁をなそうと思うことが大事で、あとは状況次第だ。
(2)仁をなそうと思っていても、不都合は起こりうる。
(3)仁をなそうと心に決めていれば、悪いことはおこらない。

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上級 第11回(1)

剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁(じん)に近(ちか)し

もくもくとやっていれば、それで目標に近づける。

●エピソード1

「寓話~良き農夫とその子ども」(ラ・フォンテーヌ)で、よき農夫が臨終の際、息子たちに、「畑には宝物が埋まっている。それを丁寧に掘り起こせ」と言い残した。彼らは言われたとおり一生懸命に畑を掘り起こした。すると、その年の収穫期に豊かな稔りを得た。彼らは宝とは豊かな稔りのことであり、そのために孜孜矻矻(ししこつこつ)と労働せよ、と父が言っていたのだと気がついた。

(親父は寡黙だったが、言うことは真実だった)

 

●問題1

同様の寓話はよくある。次のうち、これと同じ趣旨の話はどれでしょう?

(1)歌舞伎「外郎売」
(2)オペラ「セビリアの理髪師」
(3)近江商人の天秤棒
(4)イソップの「牛とカエル」

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