上級 第23回(3)

●エピソード3

百万人都市の江戸では、町人の人口密度は武家のそれよりも驚くほどに多く、町人はひしめき合って生活していた。そういう居住空間の中で、おのずと「江戸しぐさ」という暗黙の生活ルールが出来上がっていく。”笠かしげ”や”肩引き”などは、狭い往来を行く人どうしであるべき配慮、”うかつ謝り”は相手に落ち度があってもこちらから責め立てない優しさ。
 

●問題3

自分だけの空間を不必要に多く占有しない、身の丈にあった生活スタイルをとる、という意味の句はどれでしょう?

(1)「立って半畳、寝て一畳」
(2)「寝た子を起こすな」
(3)「山より大きな猪はいない」
(4)「おまえ百までわしゃ九十九まで」

●問題3  (1)「立って半畳、寝て一畳」

人間は、その身分・財力・地位等がどうであれ、その占める空間は、所詮「立って半畳、寝て一畳」だということ。身の丈にあった生き方をしようという趣旨。

カテゴリ:論語クイズ

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