上級 第19回(3)

●エピソード3

「赤毛のアン」(ルーシー・モンゴメリー)で、11歳のアンは孤児院からカスバード家にもらわれた。小さな村のそのまた片隅の家から学校に通う。初日、自分の赤毛をからかったギルバードに一撃をくらわすことから始まった学校生活だが、豊かな自然と暖かい人情の中でいろいろな事件に出会いながら、明るく元気に過ごしていく。15歳のときに、ギルバードと同じ一位の成績でクイーン学院に入学、翌年奨学金つきの大学入学資格を得たのに大学にはいかず地元の学校で教導となる決心をする。それは養親マシュウが亡くなり、農園も手放さざるをえなかったからだ。周囲はそれを惜しんだが、アンは敢えてそうした。このとき、アンは先生と友だちに手紙を書いた。そして、その結びに「—(ロバート・ブラウニングの詩(「春の朝」)に、『神、空にしろしめす。すべて世は事もなし』とあるように、私は後悔することなく、この世の素晴らしさを称えることができます」としめくくっている。アンは2年後、レッドモンド大学に入学して、のち教師。ギルバートと結婚。
 

●問題3-A

「赤毛のアン」として名高い家は、どこにあるでしょう?

(1)モントリオール郊外
(2)トロント市内の丘陵地
(3)プリンスエドワード島
(4)ケベック近郊の草原

 

●問題3-B

作品中のアンはどんな性格でしょう?

(1)もの静かでおとなしい
(2)人の噂が気になって、よく友人にそれを訪ねる
(3)すべての面で普通だが、人見知りをする
(4)快活でおしゃべり好き

●問題3-A  (3)プリンスエドワード島

作者、M・モンゴメリー自身、プリンスエドワード島で暮らした経験があることから、そこを舞台とした。田舎ではあるが、この作品ではアメリカやイギリスの詩や話がよく引用されており、モンゴメリー自身、読書家であったことが分る。
 

●問題3-B  (4)快活でおしゃべり好き

作品中のアンは、孤児ながら明るく屈託なく、おしゃべりの好きな女の子で、美しいものを見たらよくそれに名前をつけて遊ぶ性格の持ち主。

カテゴリ:論語クイズ

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