上級 第1回(2)「君主論」
「君主論」(マキャベリ、1513年 イタリア・フィレンツェ)
メディチ家が支配する宮廷(ロレンツォ・ド・M→ジョバンニ・ド・M)では、どの家臣も主人に対して、都合のいいことだけ、または人の陰口を言う。こんな中でも、たまには真実を言ったり、まぎれもない不都合が起こったりする。それは主人には心地よくはないが、しかし、家臣の一人マキャベリは、君主論の中でこう言っている――「主人が家臣から身を守るには、真実を聞いても立腹しない度量が必要だ。」
(こういう危なっかしい宮廷では、主人ですらも、家臣の謀略でいつ命が奪われるか分らない。そういうことを用心して、巧言令色には特に気をつけるようにと説いている)。
[宮廷には巧言令色が満ちあふれている]
●問題1
フィレンツェの町の屋根は何色でしょう?
(1)茶色 (2)青 (3)赤橙 (4)緑
●問題2
フィレンツェと縁の深い芸術家は次のうちのだれ?
(1)ロートレック (2)モネ
(3)フェルメール (4)レオナルド・ダ・ヴィンチ
●問題3
メディチ家の時代より古い14世紀において、フィレンツェの作家ダンテは、「神曲」の中で、一番罪の重い者はどういう人物だと言っているでしょう?
(1)嘘つき・告げ口屋 (2)泥棒 (3)強盗 (4)将軍
●問題1 (3)赤橙
●問題2 (4)レオナルド・ダ・ヴィンチ
ロートレックとモネはパリ、フェルメールはオランダ
●問題3 (1)嘘つき・告げ口屋
そういう人物が地獄で苦しんでいる姿を描いている(ダンテ自身が、フィレンツェで嘘や告げ口で苦労した経験から)
カテゴリ:論語クイズ
タグ: 上級 エピソード篇
2012年4月12日